CPU [Central Processing Unit]
AMD-K6/PR200
CPU は Central Processing Unit
(中央演算装置)の略で,コンピュータの中心となるものです.
平成9年(1997年)8月現在,Linux を導入した DOS/V 機(PC/AT
互換機)で利用でき,しかも比較的容易に入手可能な CPU は
- Intel
- Intel Pentium (P54C)
- Intel MMX Pentium (P55C)
- Intel Pentium Pro
- Intel Pentium II
- AMD
- Cyrix
があります.
Intel の x86 CPU は現在最も使用されている CPU で,
8086 → 80286 → i386 → i486 → Pentium → PentiumPro
のように変遷しています.Pentium に MMX テクノロジを負荷したものが
MMX Pentium で,PentiumPro をさらに進化させたものが Pentium II です.
Pentium(ペンティアム)
- Windows 機で最も良く使われている Intel 社製の CPU で,Linux
では Pentium
の速度で十分に動作することが可能ですが,大きな数字の動作クロック周波数のものの方が高速処理をすることができます.
- Socket 7
という形式のソケットを用いてマザーボードと接続されます.
- 動作クロック周波数としては 60,66,75
,90,100,120,133,150,166,180,200,233MHz
がありますが,初期型の 60,66MHz のもの(コードネーム P5
)は,ソケットのピンの数や駆動電圧が他のもの(コードネーム P54C
)と異なるため,現在ではほとんど使われていません.平成9年(1997年)9月現在,120〜200MHz
の動作クロック周波数のものが容易に入手でき,
- Pentium 120MHz(実売価格約 ??,??? 円)
- Pentium 133MHz(実売価格約 13,000 円)
- Pentium 150MHz(実売価格約 15,000 円)
- Pentium 166MHz(実売価格約 18,000 円)
- Pentium 200MHz(実売価格約 28,000 円)
- があります.
MMX Pentium(エム・エム・エックス・ペンティアム)
- Pentium にマルチメディアに対応した MMX テクノロジを付加した
Intel 社製の CPU で,内部の1次キャッシュ容量が Pentium
よりの倍の大きさになっているため,高速な処理を行うことができます.コードネームは
P55C です.
- 平成9年(1997年)8月現在では,市販されている DOS/V
機のほとんどが,MMX Pentium を CPU としています.
- Socket 7 という形式のソケットを用いているため,Pentium
のソケットと互換性があります.
- 平成9年(1997年)9月現在で,166〜233MHz
の動作クロック周波数のものがあり,
- MMX Pentium 150MHz(実売価格約 20,000 円)
- MMX Pentium 200MHz(実売価格約 33,000 円)
- MMX Pentium 233MHz(実売価格約 46,000 円)
- があります.
Pentum Pro(ペンティアム・プロ)
- Pentium と異なるアーキテクチャで作られていて,Pentium
よりも高速な処理を行うことができる Intel 社製の CPU です.
- 内部に 256KB または 512KB
の二次キャッシュ(セカンドキャッシュまたは L2
とも表記します)を搭載していて,32
ビット命令に最適になるように設計されているため,32
ビット命令を高速に処理することができます.その反面 16
ビット命令が残っている OS (Window95
など)ではその性能を十分に発揮できないようです.
- Socket 8
という形式のソケットを用いてマザーボードと接続され,Pentium,MMX
Pentium の Socket 7 とは互換性がありません.
- 平成9年(1997年)8月現在で,150〜200MHz
の動作クロック周波数のものがあり,1997年9月現在では,
- PentiumProプロセッサ150MHz Cache 256KB(実売価格約 ??,???
円)
- PentiumProプロセッサ180MHz Cache 256KB(実売価格約 40,000
円)
- PentiumProプロセッサ200MHz Cache 256KB(実売価格約 60,000
円)
- PentiumProプロセッサ200MHz Cache 512KB(実売価格約 125,000
円)
- があります.
Pentium II(ペンティアム・ツー)
- 1997 年5月に発表された Intel 社の最も新しい CPU
です.コードネームは Klamath です.
- Pentium Pro に MMX テクノロジーを付加した Intel 社製の CPU
で,上記の中で最も高速です.PentiumPro
では二次キャッシュを内蔵したことが原因で,歩留まり(製作数に対する出荷できる製品数の割合)が悪く,結果としてコストが高くなっていたため,Pentium
II では二次キャッシュを外部に追い出しています.
- CPU と二次キャッシュは SEC(Single Edge
Cntact)カートリッジと呼ばれる完全密封されたカートリッジで一体になっており,それを
Mother Board の slot 1
と呼ばれるスロットに差し込んで使用します.購入するときはこのカートリッジごと購入することになります.
- 平成9年(1997年)8月現在で,233〜300MHz
の動作クロック周波数のものがあり,1997年9月現在では,
- PentiumII 233MHz L2 Cache 512KB(実売価格約 70,000 円)
- PentiumII 266MHz L2 Cache 512KB(実売価格約 85,000 円)
- PentiumII with ECC 266MHz L2 Cache 512KB(実売価格約 90,000
円)
- PentiumII 300MHz L2 Cache 512KB(実売価格約 150,000 円)
- があります.
AMD の CPU の変遷は
Am486 → 5x86 → 6x86 → K6
になっており,Am486 と 5x86 は Intel i486 互換,6x86 は Pentium
互換,K6 は MMX Pentium 互換の CPU です.Intel社 の CPU と互換の CPU
ですが,Intel社 のものよりも安価です.
AMD-5x86
- Intel i486 互換の CPU です.AMD-X5 とも呼ばれています.133MHz
のものがあります.
- AMD-5x86-P75(133MHz)(実売価格約 ??,??? 円)
AMD-5K86
- Pentium 互換の CPU で,AMD-K5 とも呼ばれています.90 〜 166MHz
のものがあり,1997年9月現在では,
- AMD-5k86-PR100(100MHz)(実売価格約 7,000 円)
- AMD-5k86-PR133(100MHz)(実売価格約 9,000 円)
- AMD-5k86-PR166(実売価格約 13,000 円)
- があります.
AMD-K6
- K6 はマルチメディア対応の MMX 命令を用いることができる Intel
MMX Pentium 互換の CPU です.
- MMX Pentium と同じく,Socket 7
という形式のソケットを用いているため,Pentium
のソケットと互換性があります.
- MMX Pentium
とは異なるアーキテクチャで作られていて,同じクロック周波数の MMX
Pentium よりも高速に処理することができます.
- K6 は命令 32KB,データ 64KB
という一次キャッシュメモリーを内蔵しており,32
ビット命令の処理が高速であるといわれています.
- 1997年9月現在では,
- クロック周波数 166MHz の K6/PR166(実売価格約 18,000 円)
- クロック周波数 200MHz の K6/PR200(実売価格約 27,000 円)
- クロック周波数 233MHz の K6/PR233(実売価格約 38,000 円)
- があります.
Cyrix の CPU の変遷は
CX486 → 5x86 → 6x86 → 6x86MX
になっており,5x86 は Intel i486 互換,6x86 は Pentium
互換,6x86MX は MMX Pentium 互換の CPU です.Intel社 の CPU と互換の
CPU ですが,Intel社 のものよりも安価です.
Cyrix 5x86
- Intel i486 互換の CPU で,100 〜 120MHz のものがあります.
Cyrix 6x86
- Socket 7 という形式のソケットを用いているため,Pentium
のソケットと互換性があります.一次キャッシュは 16KB です.6x86
は消費電力が大きいことから,低電圧にしたものが 6x86L です.Mother
Board によっては Cyrix の CPU
を対応していないものもあるので注意が必要です.内部クロック周波数100
〜 150MHz のものがあります.
- 1997年9月現在では,
- 6x86-P120+GP(100MHz)(実売価格約 ??,??? 円)
- 6x86-P133+GP(110MHz)(実売価格約 ??,??? 円)
- 6x86-P150+GP(120MHz)(実売価格約 ??,??? 円)
- 6x86L-P166+GP(133MHz)(実売価格約 9,000 円)
- 6x86L-P200+GP(150MHz)(実売価格約 10,000 円)
- があります.( )内は内部クロック周波数を示します.
Cyrix 6x86MX
- Socket 7 という形式のソケットを用いているため,Pentium
のソケットと互換性があります.マルチメディア対応の MMX
命令を用いることができる Intel MMX Pentium 互換の CPU
です.一次キャッシュは 64KB になっています.
- 1997年9月現在では,
- 6x86MX-PR200GP(実売価格約 27,000 円)
- 6x86MX-PR166GP 133MHz版 66MHz×2倍駆動(実売価格約 15,000
円)
- 6x86MX-PR166GP 150MHz版 60MHz×2.5倍駆動(実売価格約 18,000
円)
- があります.
以上のことから,価格と速度の両面から考えて,CPU を
- AMD-K6/PR200(クロック周波数 200MHz)
に決定しました.
しかし,1997年8月上旬購入時に AMD-K6/PR200 は 33,000
円したのですが,9月には 27,000
円に値下げしていました.コンピュータの製品には常にこういうことがつきまとうものですが,とても残念...
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Copyright: Mitsuo Tsukamoto, Faculty of Education, Kumamto University